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犬や猫を飼っていない方たちにもお伝えしたい先週の出来事(2/2)


本日もご覧下さりありがとうございます。 

前回柴犬を保護した1日目の出来事を書きましたが、今日はその続きを最後まで。

時系列があるためお手数ですが、必ず前回の記事を読まれてから続きをご覧いただけると幸いです。↓↓

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2日目

翌朝4時までの間に病院側からの連絡はなし。

ほっと胸をなでおろすも、こちらからの電話では依然保護犬の容態には変わりがないとのこと。
明確な診断が出ます。
左股関節脱臼と骨盤骨折。

朝5時頃迎えに行き、再び家に連れて帰ってきました。
家から近くのかかりつけの動物病院は9時から。

それまでの間に保護した県内の警察・保健所に連絡をし、鑑札番号・狂犬病標識からの飼い主さんの情報を調べてもらいました。⇒手配済みでご本人からの連絡待ちとのこと。

朝いち病院へ連れて行き、前日の夜間での検査データや診察結果などを伝え診てもらいます。

先生の診断は以下。

骨盤・脱臼自体は命に関わるものではなく、温存治療で回復が見込めるとのこと。ただし排尿などにおいて後遺症が残る可能性も少なからずあり。
問題はその他の容態・・・
黄疸が出ており、低体温、血尿もみられるため事故で臓器へのダメージを受けていたことがうかがえる。

※交通事故に遭った場合は強い衝撃が分散し、できるだけ臓器へのダメージが逃げた方がいいのでクッションとなる骨折した状態の方がいいそうです。

また猫に比べて犬の方が体格・骨格が大きいので内側で受ける強い衝撃も分散され、外傷がみられなかったということです。

 

ICUに入り内科治療による回復を続けるための入院がここで決まります。
ただ数日が正念場、容態が急変する可能性もあるため覚悟を・・・と伝えられます。
翌日はちょうど病院が休みですが、先生やスタッフの方々が交代で診ていただけるとのことです。

あとはもうこの子自身の生命力を信じ祈るしかない。

一方、保健所では飼い主さんと連絡がとれたそうで直接本人からこちらに連絡させることになっていました。
連絡を取り合っていた兄が、仕事終わりの飼い主さんと待ち合わせをし夕方過ぎ頃についに会えました。

話を聞く中でいくつかの状況が明らかになりました。

①飼い主さんは最近開かれた動物管理センターの譲渡会にてこの子に出会い迎え入れる。
お住まいは兄が保護した場所から約10㎞圏内。
飼育放棄した最初の飼い主の元で予防注射を受けていたため、注射済票はそこから遠く離れた地域名が記載されたものであったこと。

➁普段は室内飼いで朝仕事に行く際に外に繋いでいたということ。
そして私たちが保護することになる当日、帰宅した際にいないことに気づく。

リードはすぐに外れるようなものではないため飼い主さんは脱走に納得いってないご様子でした。
マイクロチップ読み取りにエラーが出ていたのは、譲渡され間もなかったこともあり所有者変更登録が
間に合っていなかったため。

年齢は6才とまだまだ若い。
高齢犬のような老いを感じていたので、どれだけ劣悪な環境下(最初の飼い主)で過ごしていたのかと思いました。

譲渡会では譲渡される際の条件が厳しくされています。
話しからもこの方はいい飼い主さんだということを感じました。

保護犬の治療状況などをお伝えし、ある程度回復してきたら飼い主さんの住む地域のかかりつけの動物病院へ転院させるという方向で話がまとまりました。
明日は病院が休みなので、早くても飼い主さんと保護犬が再会できるのは2日後・・・

事態が少しずつ進み・・・容態は余談を許さない状況でしたが
私たち家族、明るい兆しを微かに感じた そんな2日目でした。


3日目~4日目

4日目の朝、病院から連絡が入ります。
前日の夜容態が悪化し、亡くなったとのことでした。想像していた以上に内蔵へのダメージが酷かったんだと思います。

すぐに兄が迎えに行ってくれ、その日の夜仕事終わりに駆け付けた飼い主さんの元へお渡しします。
残念で仕方ありませんでした。
飼い主さんのことを思うと・・・
優しい飼い主さんの元に迎え入れられ、第2の人生が始まろうとしていた柴犬のことを思うと・・・。

4日間よく頑張ったね。苦しかったね。さびしかったね。やっとお家に帰れるよ。

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飼い主さんはすぐにはこの子を火葬せず、数日間はこのまま一緒に過ごしたいとおっしゃっていました。また、どうしても首輪をつけたまま脱走してしまったことが信じられないので近隣に聞き込みをされるとのことでした。

今回主に兄が中心となって飼い主さんとの連絡から色々と動いてくれました。
治療費については、この後のこと(火葬など)で費用が必要になってくるので飼い主さんには結構ですとお伝えしたそうです。

兄の行動と振る舞い改めて見習いたい、尊敬します。

かかりつかの獣医さんからは、こういったケースの場合保護し連れてきた人と飼い主さんの間で後々揉めることがよくあるそうです。ここまで頼んだ覚えはない・・・などでしょう。
私たちのことを心配され付き合いの長い先生から助言がありました。
先生も色んなケースを見てこられたんだと思います。

ただ間違いなく言えます。
今回は、残念な結果となってしまいましたが・・・
もし今後同じような事が起き遭遇しても、私たちは同じことを迷わずやります。
飼い主さんと揉めることを危惧して助けようとする選択を諦めたり躊躇したくありません。
一瞬の判断・行動の遅れが左右すると思います。
目の前の小さな命を何より救ってあげたいから。

辛く悲しい結末を迎えてしまいましたが。
あのまま事故に遭った保護犬に出会っていなかったら最悪、飼い主さんのもとには帰れなかったかもしれません。少しでも身体が綺麗なままの状態・生前の姿に近い状態でお渡しできたことは・・・
良かったのかなと思います。

これが保護してらのあまりに短い4日間の出来事です。

私も愛猫と暮らす飼い主として今回のことで多くのことを改めて考えさせられることになりました。

ここからは、そのことについてまとめたいと思います。
重要な部分だと思いますのでもう少しだけお付き合い下さい。

マイクロチップ装着の重要性

今年の6月よりペットショップやブリーダーなどの犬猫等販売業者で販売される犬または猫にはマイクロチップ装着が義務化されるようになり、飼い主になる場合には情報変更登録が必要です。

また、それ以外で犬や猫を譲り受けた場合や現在飼っている子には飼い主の努力義務(装着すように努める)ということになっています。
後者の場合、動物病院に依頼して装着。日本獣医師会への登録となります。
一方飼い犬の鑑札や注射票は市区町村の管轄する保健所の登録です。

このことからもわかるように今回のようなケースの場合(時間帯によりますが)、飼い主さんへの連絡や情報照合にはどうしてもタイムラグが起きてしまいます。

もしマイクロチップが正しく装着されていれば、動物病院に連れて行った時点ですぐに情報照合ができ飼い主さんも早く愛犬のもとに駆け付けれたかもしれません。
マイクロチップ装着には賛否あり努力義務となっている点からも、普及率がまだ低いのが現状です。
改めてその重要性を感じました。

屋外飼育の危険性と脱走について

昔は犬は外飼いがごく当たり前のようでした。現在犬の外飼いは推奨されていません。
近所を散歩しているとたまに外に繋がれている子を見かける事があります。
これも、犬種や飼い主さんによって賛否があることだと思います。

妻の実家にいた柴犬も時間帯によっては、日差しを浴びれたり運動できるようにと庭に出される飼い方をされていました。
生前モモも脱走する事件が2~3回あったのですが幸い無事に捕獲。

外飼いは良し悪しがあります。気をつけていても今回のように脱走・事故または事件に巻き込まれる可能性があるので、個人的にはデメリットが大きいと改めて感じました。

また猫もちょっとした隙を狙って、こちらの不注意で外へ出てしまうことがあります。
多頭飼いをするものとしてさらに細心の注意を払わなければと思いました。

運転走行時について

交通事故に遭った動物を保護したことは今回が初めてではありません。
病院に連れて行くも亡くなってしまった子もいましたし、次男が保護した猫は下半身が不随となりながらもその後、我が家で8年間暮らしました。

犬・猫好きな私は少し変わった運転の仕方をしています。それは、走行中歩行者などに注意を払っているのはもちろんですが散歩中の犬や野良猫を探しながらというか・・・しっかり認識することです。具体的には見かけた際に「いぬ・犬種」「ねこ」と口に出しています。

夜の運転時にもそれは一緒で、特に車のヘッドライトに反射されて光る二つの目(猫)には「あっ なにか動物がいる」と予測を立て横切る可能性を頭に入れ見逃さないように運転しています。
これは結構有効で、実際目の前を横切りブレーキを早めにかけれた事が何度もあります。

走行時のこうしたことは引き続き継続していきたいと思いました。

夜間救急動物病院について

どうぶつを飼っていらっしゃる飼い主さんならご存じのことだと思いますが、夜間救急動物病院、夜間診療を行っている動物病院があります。
こちらにリンクを2つ貼っておきます。
現在地から検索することも出来ますので、いざという時(事故に遭った子の保護)のために把握しておく必要性を感じます。↓↓

https://petlife.asia/lp/night_emergency/


https://lifewithpet.net/


最後になりますが・・・
今回の出来事のように多くの飼い主さんにとって、愛犬・愛猫を突然事故で失ってしまうことほど悲しいことはありません。
愛犬・愛猫の命を守る為にはまず私たち飼い主が、脱走や迷子にならないように気をつけることが大前提です。しかし、気をつけていてもSNSなどでも捜索されている方が多いように脱走事故は起きてしまっているのが現状です。

私なんかが何かを偉そうに言える立場ではありませんが、今回の出来事を経験して飼い主さんにこのような突然の別れという悲しい思いをしてほしくありません。

この記事を読んで下さっている皆さまへ

犬や猫を飼っていらっしゃる方には少しだけでも改めて考える機会に・・・

そうでない方達にも何か少しでも参考になることがあればと思い

今回は詳しく保護犬との4日間の出来事・経緯を紹介させていただきました。

動物の小さく尊い命が守られ・救われることに繋がれば・・・

そう切に願います。

 

 

大変悲しい内容で読むのにもエネルギーが必要だったかと思います。


今日も貴重な時間、最後までご覧いただきありがとうございます。

 

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犬や猫を飼っていない方たちにもお伝えしたい先週の出来事(1/2)


本日もご覧下さりありがとうございます。

 今までも度々記事の中で触れていますが、私の実家には現在8匹の保護猫がいます。
小さい頃から傍に犬・猫や鳥といった動物がいてくれる暮らしは当たり前のことで、ほとんどの子は保護した子たちでした。
私が生まれる以前では、鷹を保護した事もあったそうです。

別れが訪れると、また新たな出会いがあり・・・
そうして色々な子たちの命を繋いできました。

私を含む実家の家族ひとりひとりに動物との縁があるのを強く感じています。

実は先週、そんな私の家族に1匹の犬を保護する出来事がありました。
その子との4日間のあまりに短い出来事を・・・時系列で
犬や猫を飼っていらっしゃる方だけでなく・そうでない方、少しでも多くの方たちに何かちょっとでもメッセージが届けば、参考になればと思い紹介させていたただきます。

飼い主さんや地名などプライバシー保護のため、極力情報は伏せて書きますので
長文読みにくいとは思いますが2部に分け、最後までお付き合いいただけると幸いです。

尚、写真や画像はイメージです。

1日目

午後19時過ぎ頃。 私のもとに兄から電話が入ります。
1匹の柴犬を保護したとのことで相談の内容でした。

いつも冷静な兄が珍しく少し慌てているような感じで状況を聞くと・・・

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その日、兄は他県への出張。帰り道、高速を降りたところ道路上車道に横たわっている犬を発見。
可哀そうに車にはねられてしまったのでしょう。
車を停めとにかくすぐに歩道の安全な場所に移動し、近くに飼い主さんがいないか?探し回ったそうです。
近隣は山間で、駐在所を発見するも不在。1軒しか住宅がなく聞き込みするも心当たりがないとの事。

電話は、ここからどうすべきかを相談するものでした。

まず柴犬の状況・容体を確認してもらいながら聞きました。

まだ息はあり起き上がろうとするも立ち上がれない。
外傷・出血は暗がりで確認できない。下半身が濡れている。
首輪・鑑札あり(地名は同県内だがこの場所からは40㎞近く離れた場所)。
飼い主さんのもとから脱走してしまったとは考えにくく、最悪・・・連れてこられて捨てられたのでは?一瞬頭をよぎります。

飼い主さんが探し回ってある可能性も捨てきれませんが
まずここで優先順位を明確に。

電話で聞く限り事態は急を要する。最優先すべきは、この子の命。
飼い主さん探しは一旦保留にします。
ただ動物病院はどこもすでに閉まっている時間。

夜間救急動物病院(21時~翌5時)の選択に切り替えます。

時刻は19時半過ぎをまわったところ。
受付時間は21時から・・・急ぎたいのにそれまでまだ時間がある。
どうする・・・焦る・・・

夜間救急病院は私たちの住む県内に1件あります。外出中でしたがすぐに駆け付けたい。
それぞれのいる場所などを考慮し、兄と話してまず一旦実家にその子を連れて来てもらい落ち合うことにしました。
そこからは家族での連携。

駆け付けた母が病院への保護犬の状況と来院の旨の連絡を、兄から再度詳しい状況を聞き
私は容態を確認します。

瞳孔は開いている。歯茎の色は若干白い。手足はまだあたたかい。
下半身と後ろ肢に力が入っておらず、やはり骨折をしている様子。
外傷・出血は見当たらない。雌雄確認♂、歯の状態や身体を確認し高齢犬?

シリンジで水を飲ませたところ自力で飲めるようです。
出来るだけ楽になるように毛布などを敷いてあげ体勢を整えてあげます。

それからすぐに兄とふたりで30㎞以上離れた病院へと向かいました。


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病院に着いたのは受付開始の午後21時をまわった頃。
夜間救急動物病院の数は全国的に見ても・・・半数以上の県ではひとつもなく、内1件しかない県も多数なのでその数はとても少ないです。

着いた頃には他県から来てある車もあり、すでに駐車場はいっぱい。
電話をしていたことと緊急性が極めて高いため、すぐに診ていたただけることになりました。

それから約1時間置きに治療にあたって下さった先生より呼ばれ、計3回保護犬の状況を聞きます。

1回目の説明

まずマイクロチップを確認するも何度もエラーが出るそうで、飼い主さんの情報不明。
心臓が小さくなっており、血液量が異常に少ないとのこと。
極めて危険な状態で輸血を始め点滴を進めている状況。

2回目の説明

点滴などの処置が中々反応せず、種類を変えながら様子を見ているとのこと。
骨折している場合臓器に刺さって出血している可能性もあるのでレントゲン検査や詳しい検査を
していただくことに。

兄とふたり・・・どうか助かってほしい・・・祈る思いで待ちます。

3回目の説明

検査の結果、骨が臓器に刺さっていることは確認されず。
少し安堵するもやはり、内科治療がうまく反応せず元々あった何らかの持病の可能性も関係しているかもとのこと。
その後も同じように点滴を変えていきながらでの治療は、他にもたくさんの飼い主さんの子たちの診察をしながらになるので長時間になるようです。

私たちは別に朝まででも待つのは構わなかったのですが、先生より以下の指示・助言がありました。

①保護した場所が同県内(病院のある)に限り病院側が預かることができる。
この場合、他県での保護だったために該当せず一時的な翌朝までの預かりしかできないとのこと。


②一旦私たちには帰ってもらい、翌朝4時に病院へこちらから連絡をし(その時点での保護犬の容態説明をうけ)5時までに迎えに来てくださいとのことで、その後についてはかかりつけの動物病院へ。
容態が急変した際には連絡があるとのこと。


マイクロチップも読み取れないので、飼い主さん捜索に関して。
犬鑑札と令和4年度の予防注射済み票も首輪についていたため、対応可能になる明朝に保健所・警察への問い合わせ連絡をされてみて下さいとのアドバイス

後ろ髪を引かれつつ、どうすることもできずに一旦家に帰ることにしました。

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これが柴犬を保護した1日目の出来事です。

長くなってしまいましたので今日はこの辺で。

重々しい内容にも関わらず最後まで読んで下さりありがとうございます。

この続き(2日目~)はまた後日あげますので、是非読んでいただきたく思います。

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今日も貴重な時間、最後までご覧いただきありがとうございます。


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